神社の賽銭泥棒について

 今回は賽銭泥棒というものについて考えてみたいと思います。
 たまに報道で賽銭泥棒が捕まったというニュースを見ます。その度に思うのは、なんて馬鹿げたことをするのだろうということです。泥棒されるのは困りますし、また神さまにとんでもなく失礼なことと思いますが、もう一つあるのは

 賽銭箱には小さなお金しか入っていない

ということです。そもそも神社自体そんなにお金が入ってきません。

 伊勢神宮や伏見稲荷大社にはお賽銭をたくさんの人が入れているのを見たことがある!とか思う人もいるかもしれませんが、そのような大きな神社では毎日閉門して、賽銭もすべて回収し、さらに警備の人もいますから、簡単に泥棒できません。
 よって、泥棒も誰も人がいないような小さな神社を狙うことになります。しかし、そんな小さな神社にはお参りする人も少ないですから、お賽銭が少ししか入っていないのは当然のことです。10円玉や5円玉がほとんどで、100円玉がたまにでしょうか。お札なんてめったに入っていません。合計で何百円レベルでしょう。

 それなのに賽銭泥棒する人がいるのは不思議ですが、なぜそんなにお金がなさそうなところを狙うのか、何人かの話をしてみたのですが、おそらく

・とにかくお金、現金があるというイメージ
・(小さな神社だと)誰も人がいないイメージ

があって、どにかくお金に困った人が安直に思いつくのだろう、と考えています。

 神社にとって賽銭泥棒が困るのは、賽銭を取られることも当然ですが、賽銭箱を壊されることも困るのです。賽銭箱は高価です。30cmのもので4万円くらいします。神社でしか使いませんし、一回購入すればずっと使います。ですから数は出ませんし、職人の手作りです。ホームセンターで売ってるわけではありませんから、特注なので非常に高価なのです。
 そう聞くと、今度は賽銭箱を盗ったら儲かるのでは、と短絡的に思う人が、もしかしたらいるかもしれませんが、神具は神社でしか使いませんから売れませんし、万が一売れたとしてもすぐに足が着きます。

 誰もいないから楽勝だろうと思うのでしょうが、常駐の人間はいなくても、近くの氏子さんが面倒見ていることが多いので、意外に人の出入りがあります。また、自分たちのお社が泥棒にあって許せないということで、意地でも犯人捜しをすることが多いので結構捕まるようです。最近は他にも油掛けたりとか困った行動をする人もいますから、小さな神社でも監視カメラをつけていく方向になるでしょう。

 賽銭泥棒って儲かるのかな?と思って調べてここにたどり着いた人もいるかもしれません。もしそんな人がいたら、お金に困っていてもう非常にまずい状況でしょう。賽銭泥棒なんかでは全く足りるわけがありません。ただ犯罪歴と賠償額が増えるだけです。おそらく、もうそのピンチを逃れることは不可能だと思います。あきらめてしかるべき所に相談に行った方がいいでしょう。悪いことはやめておきましょう。